ル・シジエム・エレマン・気候(クリマ) ニンシヤ・シン・フイ・ビン・ワイナリー 2018年 中国 寧夏 赤ワイン フルボディ 750ml
¥10,500 (税込)
ワイン名(原語) | ル・シズィエム・エレマン・クリマ 気候 (LE SIXIEME ELEMENT CLIMAT MARSELAN) |
生産者名(原語) | ニンシヤ・シン・フイ・ビン・ワイナリー 寧夏新慧彬葡萄酒庄 (XINHUIBIN WINERY) |
原産国・地域 | 中国・寧夏回族自治区 |
原産地呼称(AOC) | 永寧産区(Yongning) |
ヴィンテージ | 2018年 |
ぶどう品種 (栽培面積比) |
マルスラン |
タイプ | 赤ワイン |
内容量 | 750ml |
ご注意 | 開封後は要冷蔵の上お早めにお飲みください。 |
保存方法 | 要冷蔵 18℃以下 |
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説明
ル・シズィエム・エレマン
LE SIXIEME ELEMENT
中国政府が国策として注力することを決めた寧夏回族自治区のヘラン山麓区域は、2035年までにボルドーに並ぶことを目的に急ピッチで開発が進められており、今、世界中のワイン関係者が注視する、目の離せないエリアの一つです。
この寧夏が、現在のように注目されるよりも少し前、一人のフランス人醸造家が、この新天地に惹かれワイン造りを始めました。
彼の名はアモリ・ド・サンセイ(AMAURY DE SINCAY)。かの名高きサド侯爵の孫です。
彼は、寧夏で一人の優れたワイン生産者とめぐり会いました。その人の名は王平来(Wang PingLai)。寧夏のワイン生産者の家系に生まれ、ワイン業界で約40年の経験を持つ人物で「名人」と言われる偉大な人物です。
アモリ・ド・サンセイはフランスの醸造技術やテロワールに関する知識を、王平来は寧夏でのワイン造り、そ風土地の特性や、長い間アジアで伝えられてきた陰陽五行の思想に基づいた農業のノウハウを与え、ここにフランスの技術と中国のテロワールが相乗効果を発揮するワイン造り風土壌が整ったのです。
フランス、ローヌ渓谷のワイン生産者の家系に生まれる。かの名高きサド侯爵※1の孫。
現在は、FSPワインのゼネラルマネージャーとして、主にフランス産のワインを年間数百万本生産し、世界中に輸出。
LE SIXIEME ELEMENTでは、ワインの製造とブレンドの方向性を担当し、販売プロセスにも深く関与している。また、輸出の責任者でもある。趣味はスキー、乗馬。好きなものはワイン、ウィスキーと葉巻。
※1 サド侯爵:マルキ・ド・サド(Marquis de Sade, 1740年6月2日 – 1814年12月2日)は、フランス革命期の貴族で小説家。マルキはフランス語で侯爵を意味する。人生のおよそ半分を牢獄と精神病院で過ごし、収監中に数々の小説を精力的に執筆した。リベラル思想に裏打ちされ、時に暴力的、反宗教的、反道徳的とみなされた作品が多く、後に彼の名をとって「サディズム」という言葉が生まれたことから良いイメージがなかったものの、近年その作品群の芸術性が再評価されている。
■メッセージ
「シャルドネとピノ・ノワールへの愛情から、20年間あちこちを旅し、何年も観察と研究を重ね、あらゆる妥協を排除して最適風土地を求めた結果、この寧夏ヘラン山麓風土地にめぐり会いました。
周囲を砂漠に囲まれたこ風土地の気候のおかげで、私たちは “クリーン”な栽培、つまり農薬や殺虫剤に頼らない、自然な栽培ができます。また、健全なブドウのおかげで、醸造過程でも酸化防止剤(亜硫酸塩)の使用を低く抑えることができます。ボトリング時に酸化防止剤を添加しますが、28~32mg/lしか使いません。
これは非常に低い値で、フランスの自然派ワインで最も厳しい既定のヴァン・ナチュールの指標である30mg/lと比べても遜色ありません。」
寧夏のワイン生産者の家系に生まれ、ワイン業界で約40年の経験を持つ。中国においてワイン製造の名人の一人で、国産(中国産)ワインの審査員も務めている。寧夏新慧彬葡萄酒庄有限公司で栽培・醸造を担う。
LE SIXIEME ELEMENTでは、セラーマスターとして醸造、ブドウ栽培、ワイン醸造、ボトリングすべての生産プロセスの責任者として関与している。
■メッセージ
「人間は空から地球上の生命を授かり、自然からは多様で複雑な気候やテロワールが生まれ、祖先からは知識や技術が受け継がれています。 それらを継承し、生物多様性を維持しながら、合理的な方法で生産することが私たちの責任です。 私たちのワイン、ル・シズィエム・エレマンがきっかけとなって、寧夏ワインの魅力を知っていただき、その味わいを楽しんでいただければ幸いです。」
フランス人醸造家であり、かの名高きサド侯爵の孫アモリ・ド・サンセィが、ピノ・ノワールとシャルドネの聖地を求めて辿り着いた新天地「寧夏」。
「中国のナパ・ヴァレー」と称され、今ワイン文化が花開きつつあるこの地で、中国ワイン業界を代表する人物の一人、王平来(Wang PingLai)とタッグを組み、フランスの技術、中国のテロワールを反映した全く新しいタイプのワインが生まれました。
2018年ヴィンテージは、初リリースであったにも関わらずロンドンアワードやアメリカアワード等の国際ワインコンクールで金賞を受賞。
中国国内で注目を集めるル・シズィエム・エレマンは、既に中国国内の高級レストラン、ラグジュアリーホテルでの採用が決まりつつあり、中国ワインの中でも今後入手困難なワインになることが予想されます。
生産量は2020年時点で既に世界第10位となり、ワイン業界の中では既に注目株となりつつある中国ワインですが、日本ではその認知度はまだまだ少ない状況です。
寧夏は、今、高品質ワイン産地として、またワインツーリズムの中心地として、急速に発展を遂げています。力強く凝縮味のある味わいのワインと、豪華なゲストルームを備えたワイナリーが200以上も並び立つ様から「中国のナパ・ヴァレー」と揶揄されるほどです。
「中国のワインはやがて、世界を驚かせるワインになる」
これは、2020年に寧夏を視察に訪れた習近平国家主席が述べた言葉ですが、多くの評論家、ワインジャーナリストたちは、この発言を誇大広告的なパフォーマンスだとは見なしていません。事実、寧夏には並外れたポテンシャルがあると信じています。その理由は、寧夏の環境にありました。
このような高品質ワイン生産のポテンシャルが裏付けとなり、今中国は国を挙げて寧夏ワインの発展に乗り出し始めました。
中国は寧夏回族自治区の主要なワイン生産地域を、フランスのボルドーに匹敵する地域に変えたいと考えており、中央政府が5月下旬に承認した計画では、ヘラン山脈地域は、2035年までに6億本のボトルを生産することを目標に掲げています。因みに、この生産量は、フランスの一大ワイン産地であるボルドーのワイン生産量とほぼ互角です。
政府の強力なバックアップ体制のもと、15年後には、品質・量ともに世界を代表するワイン産地になるのでは?と世界のワイン関係者が期待を込めて注視する寧夏。欧米で流行する前に、いち早くこの寧夏ワインを試してみたいものですね。
ワイン名にもなっているル・シズィエム・エレマンという名前の由来は、古代中国に端を発する自然哲学の思想である五行説に由来します。五行説は、万物を「木・火風土・金・水」の5種類の元素にあてはめ、世界をとらえる考え方です。
五行説は陰陽説と共に、はるか昔から存在していました。陰陽説と五行説が結びついた結果、現在の陰陽五行説となり、東洋思想における理論体系の本質的な内容を形成してきました。一例として暦や風水、中医学、薬膳など生活の中にも大きな影響を与えています。
「五行」という言葉は、5つの象徴的な概念が、絶えず相克を繰り返し循環する様子を表しています。世界から身の回りのものまで、あらゆる事象をこの5つの象徴に当てはめて、考えることができます。
『木』:上昇の動き。春の季節のエネルギーを表します。
『火』:照射、輝き、広がり、成熟、熱、光を表現し、暑い夏の季節のエネルギーを示します。
『金』:金は、金属(メタル)を意味し、その動きは下降の始まりと考えられています。硬さや荒々しさで、秋の季節のエネルギーを表します。
『水』:深く降下していく様子と広がっていく様子も表します。また、物事の休眠や、保存する事も含みます。季節の中では寒い冬のエネルギーを示します。
風土』風土の動きとは変容を意味し、季節や場所を問わず全季節のエネルギーを示します。季節の変わり目に風土用」の期間を配置するのも、この考え方に由来します。
それぞれの要素が分断・独立されている訳ではなく、それぞれが相補的・相対的関係にあり、中庸のバランスがとれた状態を大切にする考え方は、現代の西洋医学中心の医学界でも徐々に見直されてきています。こういった考え方は、農業の中でも応用でき、ブドウ畑での仕事や、ワイン造りにおいても、診療のように役立つものです。
今回ご紹介するワイン、『ル・シズィエム・エレマン(六番目の要素)』は、この五行が融合した結果という意味が込められています。ワイン造りにおいて密接に関わり合う5つの要素『自然、気候、テロワール、季節、そして地球上の生命』これらから生まれたワインを、寧夏の6番目の要素として位置付けているのです。
また、もう一つの面として、植樹から数年の準備期間、ブドウの果実が実り、収穫され、醸造を行い、熟成を経て完成されるワイン造りの各段階をも象徴しています。